こんにちは。
nicopanの松尾さわこです。

米粉の失敗しやすい原因について深掘りしていますが、前回お伝えした米粉の種類の他にもまだあります。

それは、『水分量』です。

米粉パンの失敗原因として水分量が多いことが挙げられるのは、小麦粉のパンとは異なる米粉の性質が大きく関わっています。

米粉パンと小麦粉パンの違いと水分量の関係

【小麦粉パンの場合】

小麦粉にはグルテンというたんぱく質が含まれており、これが水と混ざり合うことで粘り気のある網目状の構造を作ります。このグルテンの網目が、パン生地に弾力を与え、発酵によって発生したガスを閉じ込めて膨らませる役割を果たします。

【米粉パンの場合】

米粉にはグルテンが含まれていません。そのため、小麦粉パンのように強力なグルテンの網目を形成することができません。代わりに、米粉に含まれるデンプンが水分を吸収し、膨らむ仕組みになっています。

小麦と米粉には大きな違いがあるのですが、なぜ米粉パンにおいて『水分量が多い』と問題になるのか考察します。

生地が緩くなりすぎる
水分量が多すぎると、米粉が十分に水分を吸収しきれず、生地が緩くなってしまいます。これにより、生地が型から流れ出たり、焼きあがりがベチャベチャになったりすることがあります。

発酵不足
水分が多いと、生地の粘りが弱くなり、発酵力が低下することでパンが十分に膨らまず、密度が高く、パサパサとした食感になる可能性があります。

焼きムラ
生地が緩いと、オーブン内で生地が平らになりやすく、焼きムラが生じやすくなります。

米粉パンの水分量を調整するポイント

  • レシピの分量を守る
    米粉の種類やその他の材料とのバランスが非常に大切。レシピに記載されている水分量を参考に、少しずつ調整していくことがおすすめです。
  • 米粉の種類を守る
    米粉には、吸水率が異なるものがたくさんあります。同じレシピでも、使用する米粉の種類によって水分量が調整が必要になる場合があります。
  • 生地の状態を見る
    生地をこねている間、生地の状態をこまめに確認しましょう
  • 室温や湿度を調整
    室温や湿度によって、生地の水分量に調整が必要な場合があります。

まとめ

米粉パンの水分量は、焼きあがりの食感や見た目に大きく影響します。レシピの分量を参考に、米粉の種類や室温などを考慮しながら、最適な水分量を調整することが、美味しく米粉パンを作るためのコツです。

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